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『ドラゴンクエストけしケシ!』

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『ドラゴンクエスト』のキャラクター消しゴム“ドラけし”を3つ並べて落書きモンスターを倒す3マッチパズルバトルゲーム『ドラゴンクエストけしけし!』。
正直に言うと、私のこのゲームに対する期待度は低かった。
発表されたときから「またキャンディクラッシュか、ツムツムのドラクエ版か……」と斜に構えてみていたからだ。
が、遊んでみるとこれがやめられない、止まらない。
簡単、爽快、隙間時間につい遊んでしまう。
使い古された表現だが、まさにその通りの良作だ。

 

『ドラゴンクエストけしケシ!』は一定時間ごとにチャージされるハート(スタミナ)を消費してステージに挑み、モンスターを退治するステージクリア型のバトルゲームだ。
プレイヤーは異なる属性、スキルが割り当てられた“ドラけし”を5つ選択してステージに持ち込むことができる。
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▲ドラけしにはHP、こうげき、スキルなどが設定されている。レア度の高いドラけしは、寄り強く育つ。

持ち込んだ“ドラけし”と、モンスター・仕掛けがステージに敷き詰められる。

プレイヤーは“ドラけし“をスライド操作で1マスずらすことができ、縦横に3つ以上同じ“ドラけし”が並べると“ドラけし”が消える。
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消した“ドラけし“とモンスターが隣り合っているとモンスターのHPにダメージが入り、すべてのモンスターのHPを0にして倒せばステージクリア。

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モンスターの右上にはタイマーが数字で表示されており、プレイヤーが1回行動するたびにタイマーが減り、これが0になるとモンスターがプレイヤーを攻撃する。
攻撃でHPが減り、プレイヤーのHPが0になると攻略失敗。
適当にスライドしすぎると、HPが減ってしまうわけだ。
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これが基本ルールで、さらに縦横一列を一気に消す“しましまドラけし“、5つ以上同時に消すとスキルを使用できる“スキルドラけし”という特殊な“ドラけし”が盤面に登場。
ダブルタップすると、“しましまドラけし”は縦横一列を一気に消去し、“スキルドラけし”は“イオラ”や“連続切り”など、スキルを使用したドラけし固有技が発動する。
このあたりは『キャンディクラッシュ』系+バトルのゲームにありがちで、あまり新鮮味がないのだが、ここから先に本作のオリジナリティ、ハマりポイントがある。
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▲巻物型がしましまドラけし、立体的なキャラがスキルドラけし。

スキル演出が派手で単純に楽しいというのもあるが、本作では“スキルゲージ”の存在によってスキルが連鎖的に発生し、“スキル連チャン(今作った自分用語)”とでも言うべき現象が発生する。
ステージの左上に青い“スキルゲージ”があり、“スキルドラけし“や“しましまドラけし“を利用して盤面の“ドラけし”を消去すると、画面左上のスキルゲージがチャージされ、これが満タンになると盤面に“スキルドラ消し”が配置される。
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スキルゲージは範囲攻撃スキルなどを利用すると満タンになることが多く、1度“スキルドラけし”を揃えると“スキルドラ消し”が手番のたびに出現。
スキル使用後に次の手番でもスキルが使用でき、モンスターに大ダメージを与えられる。
そうなると派手な演出が続き、気分は「ずっと俺のターン!」状態。
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さらに、“しましまドラけし“や“スキルドラけし”が隣り合ったときにスライドで合体させると“ミックス”が発生して威力や効果範囲が増え、さらにド派手な演出が。
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ここでも“スキルゲージ”が大活躍する。
ミックスによって単体でスキルを使用したときより多く“ドラけし”が消えるため、スキルゲージが一気に2回、3回分とたまっていくのだ。
すると、恐ろしいことに“スキルドラけし”を使用した数より、次の手番のときにスキルゲージが生み出す“スキルドラけし”の数の方が多くなってしまうこともある。
下の画像を見て欲しい。画面に“スキルドラけし”が2つあるので、1つを起動する。
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スキルの効果が発揮された後、盤面にはなぜか4つの“スキルドラけし”が配置されている。

こうなると、一方的に敵を蹂躙し、画面では派手にエフェクトが融合し、爽快この上なし。

1度“スキルドラけし”を作ると加速的にゲームがインフレし、終わりに向かっていくことも多く、マッチパズル+バトルのなかでも尻上がりに爽快になる独特のテンポ感。
これが本作のオリジナリティと言えるだろう。
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また、この仕組みは『キャンディクラッシュ』系パズルの欠点の緩和にも役立っている。

この手ゲームは、高難度ステージになるほどパネルが揃えづらくなり、運が悪いと何もできずにステージ攻略に失敗してストレスがたまる。
これはムキになって繰り返し遊んでしまう中毒性の元でもあるが、このストレスをスキルゲージシステムは緩和役として働いている。

一方、バトル要素と“ドラけし”の育成要素が取り入れられたため、敵が強いとどれだけ“ドラけし”をうまく消してもステージを攻略できないストレスも新たに生まれている。
高難度ステージは育成でも攻略できる見通しがあった方がいいなら『ドラゴンクエストけしケシ!』がよいという考え方もあるが、プレイスキルと運で何度もリトライしたいなら『キャンディクラッシュ』系の方が面白く感じるプレイヤーもいるだろう。

そこはもうトレードオフというか、好みの問題だろう、とは思う。
気になる課金ポイントは主にガチャだが、楽しむために必要な☆4ドラ消しは通常プレイを通じたドロップなどで手に入り、ガチャから最高レアのドラけしを手に入れずとも十分楽しめる。
課金の圧力は(少なくとも今は)弱く、かなりカジュアルゲーム寄り。

ただ、本作においてはモンスターを倒して手に入れるゴールドでガチャを回せる(課金専用通貨のようなものはなく、課金時にはゴールドを買うことになる)こともあり、育成時の周回で普通にガチャが回せる=目当てのドラけしがドロップしなくても報酬があるので、周回のモチベーションもわきやすく、育成ゲームやガチャコレクション系が好きならかなり気に入ると思う。

プレイや課金が重くなりがちなガチャバトルゲームではなく、気が向いたら課金すればいいカジュアルゲームの中間ぐらいの課金圧でプレイしていて「金がないから面白くない」ような障害は感じない。

細かい点で言えばステージ選択前にパーティーが変更できないとか、ガチャから出るドラけしの性能が確認できないとか、微妙にステージ終了時のテンポが悪いとか言いたいことがはあるが、プレイ部分の面白さの前には吹っ飛んでしまう。
やっぱり、基本のプレイ部分が面白いというのはゲームにとって重要だなとひさびさに思えるゲームが『ドラゴンクエストけしケシ!』だった。
簡単、爽快、隙間時間につい遊んでしまうゲームを探しているなら、本作はかなりおすすめだ。

プレイ動画:

概要:
ドラクエキャラの消しゴムを利用した3マッチパズル+バトルのゲーム。一度スキルを使い始めると加速的に演出が派手になるお手軽・爽快ゲーム

評価:7(楽しめる)

おすすめポイント
 尻上がりに爽快になるステージのテンポ感
 適当に遊んでも楽しいし、やり込み育成も可能

気になるポイント
 キャラ育成しないとうまくプレイしてもステージクリア時に評価が低くなるストレスはある
 ガチャで手に入るキャラの性能表示がない

 

 

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ベンジー
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お肉とラーメンが好きです。スニーカーも大好き!
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