が、遊んでみるとこれがやめられない、止まらない。
使い古された表現だが、まさにその通りの良作だ。
プレイヤーは異なる属性、スキルが割り当てられた“ドラけし”を5つ選択してステージに持ち込むことができる。
▲ドラけしにはHP、こうげき、スキルなどが設定されている。レア度の高いドラけしは、寄り強く育つ。
持ち込んだ“ドラけし”と、モンスター・仕掛けがステージに敷き詰められる。
消した“ドラけし“とモンスターが隣り合っているとモンスターのHPにダメージが入り、すべてのモンスターのHPを0にして倒せばステージクリア。
ダブルタップすると、“しましまドラけし”は縦横一列を一気に消去し、“スキルドラけし”は“イオラ”や“連続切り”など、スキルを使用したドラけし固有技が発動する。
▲巻物型がしましまドラけし、立体的なキャラがスキルドラけし。
スキル演出が派手で単純に楽しいというのもあるが、本作では“スキルゲージ”の存在によってスキルが連鎖的に発生し、“スキル連チャン(今作った自分用語)”とでも言うべき現象が発生する。
ステージの左上に青い“スキルゲージ”があり、“スキルドラけし“や“しましまドラけし“を利用して盤面の“ドラけし”を消去すると、画面左上のスキルゲージがチャージされ、これが満タンになると盤面に“スキルドラ消し”が配置される。
ここでも“スキルゲージ”が大活躍する。
ミックスによって単体でスキルを使用したときより多く“ドラけし”が消えるため、スキルゲージが一気に2回、3回分とたまっていくのだ。
すると、恐ろしいことに“スキルドラけし”を使用した数より、次の手番のときにスキルゲージが生み出す“スキルドラけし”の数の方が多くなってしまうこともある。
下の画像を見て欲しい。画面に“スキルドラけし”が2つあるので、1つを起動する。
スキルの効果が発揮された後、盤面にはなぜか4つの“スキルドラけし”が配置されている。
1度“スキルドラけし”を作ると加速的にゲームがインフレし、終わりに向かっていくことも多く、マッチパズル+バトルのなかでも尻上がりに爽快になる独特のテンポ感。
これが本作のオリジナリティと言えるだろう。
また、この仕組みは『キャンディクラッシュ』系パズルの欠点の緩和にも役立っている。
この手ゲームは、高難度ステージになるほどパネルが揃えづらくなり、運が悪いと何もできずにステージ攻略に失敗してストレスがたまる。
これはムキになって繰り返し遊んでしまう中毒性の元でもあるが、このストレスをスキルゲージシステムは緩和役として働いている。
高難度ステージは育成でも攻略できる見通しがあった方がいいなら『ドラゴンクエストけしケシ!』がよいという考え方もあるが、プレイスキルと運で何度もリトライしたいなら『キャンディクラッシュ』系の方が面白く感じるプレイヤーもいるだろう。
気になる課金ポイントは主にガチャだが、楽しむために必要な☆4ドラ消しは通常プレイを通じたドロップなどで手に入り、ガチャから最高レアのドラけしを手に入れずとも十分楽しめる。
プレイや課金が重くなりがちなガチャバトルゲームではなく、気が向いたら課金すればいいカジュアルゲームの中間ぐらいの課金圧でプレイしていて「金がないから面白くない」ような障害は感じない。
細かい点で言えばステージ選択前にパーティーが変更できないとか、ガチャから出るドラけしの性能が確認できないとか、微妙にステージ終了時のテンポが悪いとか言いたいことがはあるが、プレイ部分の面白さの前には吹っ飛んでしまう。
やっぱり、基本のプレイ部分が面白いというのはゲームにとって重要だなとひさびさに思えるゲームが『ドラゴンクエストけしケシ!』だった。
簡単、爽快、隙間時間につい遊んでしまうゲームを探しているなら、本作はかなりおすすめだ。
プレイ動画:
概要:
ドラクエキャラの消しゴムを利用した3マッチパズル+バトルのゲーム。一度スキルを使い始めると加速的に演出が派手になるお手軽・爽快ゲーム
評価:7(楽しめる)
おすすめポイント
尻上がりに爽快になるステージのテンポ感
適当に遊んでも楽しいし、やり込み育成も可能
気になるポイント
キャラ育成しないとうまくプレイしてもステージクリア時に評価が低くなるストレスはある
ガチャで手に入るキャラの性能表示がない
▼Androidはこちらからダウンロード▼
▼iOSはこちらからダウンロード▼